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2014年から毎年末に開催、フジキスタッフ達が1年を振り返りながら
”本当に美味しかった、心に残ったワイン”
について語るこの企画。


2024年は3種類のテーマでお届けいたします!
フジキスタッフならではのコメントをお楽しみください☆

本音で選ぶからこそ、ほとんどが完売商品となってしまいますが、
ご了承の上、ゆるーく広い心でお読みください。

>>「推し」部門 >>「ベストワイン」部門
>>「振り返り」
 


「ベストワイン」部門

2024年特に美味しかった、印象に残ったワインをPick Up!!!
この部門は毎年フジキスタッフの好みや思いが綴られるので必見です!

【好き】 ミネラル・塩味・シャープな酸味のワイン、ドイツワイン。
【苦手】
還元熟成香、過度な味わい












[白]ジェラール・シュレール・エ・フィス/ル ヴェール エ ダン ル フリュイ 2017 

10月中旬の週末有料テイスティングで試飲しました。

味わいは、エキス感がたっぷりで、上品ながらも力強い酸味が際立っています。
透明感があり、質感も滑らか。最近では珍しいエーテル香がふんわりとあって、複雑な要素が見事に調和していました。シュレールでよくある揮発やひねた感じがないタイプで、尚且つアルコールが12%、私の好きな味わいでした。

 当店以外のショップでも探し求めましたが、もうすでに完売。もう一度味わいたいと思うワインです!!

 

風刺の効いたユニークなネーミングも印象的。
このリースリングは、グランクリュ「プェルシックベルグ」由来ながら、INAO(フランスの原産地呼称を管理している、国立の公的機関)基準を逸脱するほどの個性派。その名前「果物の中に虫がいる」には、皮肉とユーモアが込められています。

 

ナチュラルワインの生産者は個性的な方が多いのですが、ブリューノ・シュレールはとりわけ独自の哲学を持った人物。そして、奥さまがイタリア人ということもあり、イタリアの食やワインをこよなく愛しているそうです♡

 

  


【好き】 軽やかでチャーミングな赤、ミネラル豊かな白ワイン
【苦手】飲み疲れするような重い赤












[泡・ロゼ
]ドメーヌ・ラ・ボエム/ペティアン・ナチュレル フェステジャール・ロゼ 2022

今年の推し部門でロゼワイン推しを表明したので、ベストワインも、もちろんロゼで。今年リピートして2本購入したロゼペティアンです。

ラ・ボエムはワインによっては少し不安定なところもありますが、旨味のある味わいと素敵なエチケットがお気に入りの生産者です。
実はそんなラ・ボエムのワインの中でも、修業時代に「納得のいくペティアンナチュレルを作るまで、独⽴はしない︕」と5年間は試⾏錯誤を繰り返していたというエピソードがあるくらいこだわりのペティアンなんです。
赤系ベリーやアセロラのようなチャーミングな果実感がありつつ、可愛いらしいだけじゃない落ち着きも同居しているバランスのよい味わいで、前菜からメインまで寄り添ってくれた優しさにメロメロに。

ワイン名のFESTEJARの意味はオック語で「お祭り騒ぎしようぜ!」という意味。そんな楽し気な名前と、透明瓶に泡をモチーフにしたデザインもかわいらしく大好きです!気泡の一粒だけ☆になってるのもキュート過ぎます。


【好き】 辛口・甘口問わずキレイな酸が感じられるワイン
【苦手】樽の香りやアロマティックな香りが強すぎるワイン












【橙】共栄堂/K20AK_DD_02


今年のベストワイン、こちらを決めるのがなかなか難しく、かなり色々と悩みました。
最終的には、特に印象に残ったワインとして、こちらの日本ワイン、共栄堂 K20AK_DD_02を選びました。
ここ数年で、日本ワイン市場は新しい生産者やワイナリーがかなり増えて、北から南と地域も幅広く造られるようになり、知らないワインも次々と出てきています。
そんな中で、共栄堂のワインは以前からフジキでもずっと人気の日本ワインです。
今回は少し前の2020年ヴィンテージでしたので、どんな味わいになっているのか興味がありました。
実際開けてからは、全部を飲み切らず数日間にわたり、その時間の変化を見ながら、ゆっくりと楽しむことができました。
ワインの持つポテンシャルの高さをとても感じて、個人的にはフランスの南西地域ジュランソンに似た雰囲気を持っていて、日本の甲州種の多様性を深く知りました。
こちらも辛口というより甘さを感じるワインでしたが、単に味わいのタイプに区別されるだけではなく、そこには骨格に酸の存在もとても大切に思いました。
日本ワインでの様々な出会いの中で、ワインの味わいの奥行きをあらためて知る良い経験でした。


【好き】 スッキリしたイタリアの白、フランスの薄ウマ赤
【苦手】酸味が強いワイン、還元臭が強いワイン












[ロゼ]ピエール=オリヴィエ・ボノーム/Pierre-Olivier BONHOMME ヴァンクゥール・ヴァンキュ・ロゼ 2022

ヴァンキュシリーズのロゼは7年振りのリリース!!
昨年から引き続きロゼブームの私です。もちろん飲みますよね!

カベルネフラン50%、カベルネソーヴィニヨン50%
果実感、酸味、アルコール感のバランスが絶妙でした~♡
普段から夕食と一緒に飲むことが多いのでワインを先に決めるか、食事を先に決めるかが(嬉しい)悩みです。そんな時に私の支えになってくれたのがヴァンキュロゼ!
家でつくる名もなき料理や、和洋中!春夏秋冬!
いつ飲んでも何と合わせても「これこれ~!!いいね!」と毎度思わせてくれました。

お客様にもたくさんオススメすることができ、リピートして下さる方もいて美味しいを共有できてそれまた嬉しかったです。


これが私のベストワイン、ヴァンクール・ヴァンキュ・ロゼ!



【好き】 ワインってブドウからできているんだぁと感じるチャーミングなワイン
【苦手】口が尖ってしまうほど強い酸味と苦みがあるワイン











ドメーヌ・ブルノ・デュシェン/Domaine Bruno Duchene ティテ 2023

毎年のことですが、悩みます。
今年も結構飲みました(いえ、飲み干しました)し、数えきれないほどの試飲もしました。その中で選ばせていただきましたのは、こちら、ブルノ・デュシェン ティテ。
エチケットを見ただけで、飲む前からテンション上がっちゃうこと間違いなし。
バニュルスのギラギラとした太陽が、海岸線にある断崖絶壁の畑に降り注いでます。

味わいはフレッシュでパワフル。果実がギュッと詰まった液体はいくら飲んでも飲み飽きない、不思議な魅力にあふれています。
元気はつらつでこちらも元気にさせてくれるウキウキワイン。
口に含んだ時に、彼の地へ行ってみたい!と思わせてくれる数少ないワインでした。

いわゆる新酒なので、2024年も年内の到着に期待・・・していたのですが、船の都合で年明け早々になるそうです。

さて、2024年のお味はいかに。