2014年から毎年末に開催、フジキスタッフ達が1年を振り返りながら
”本当に美味しかった、心に残ったワイン”
について語るこの企画。
2023年は3種類のテーマでお届けいたします!
フジキスタッフならではのコメントをお楽しみください☆
本音で選ぶからこそ、ほとんどが完売商品となってしまいますが、
ご了承の上、ゆるーく広い心でお読みください。
>>今年の「推し」部門
>>ベストワイン部門
>>2023年振り返り
2023年ベストワイン部門
2023年特に美味しかった、印象に残ったワインをPick Up!!!この部門は毎年フジキスタッフの好みや思いが綴られるので必見です!
【好き】 アルザスワイン、ロゼ泡、フルーティなワイン
【苦手】タンニン強めのワイン
[白]ドメーヌ・エリザベス/Domaine Elisabeth
エリザベス キュヴェ・ヴァン・ニュ 2022
スパークリングジュースが大人気のエリザベスより初リリースされたこちらのワイン。
インポーターの試飲会でテイスティングした時、あまりの美味しさにびっくりしたことを覚えています。
フジキで販売スタート後もおうちワインにしたり、友人宅にお呼ばれされたたこやきパーティに持参したりと大活躍しました!外食や外でワインを飲む機会にこのワインがあるとビールと同じような感覚で飲んでいました(笑)
そのくらい親しみもありましたし、飲むとホッとし、香りも優しい華やかな香りでリラックスできました。
物価高騰が激しかった2023年ですがこのワインの価格は3000円以下!
お財布にも家計にも優しいので助かりました(笑)
常にそばにあると安心できる、そんなワインを今年のベストワインに選出しました!
【好き】 ミネラル・塩味・シャープな酸味のワイン、ドイツワイン。
【苦手】還元熟成香、過度な味わい
[赤・マグナム]ラ・マリオーザ/LA MALIOSA
サトゥルニア ロッソ 2020<1500ml>
トスカーナのマグナムサイズのカジュアルワイン。
ロレンツォ・コリーノが指揮&協力し、ラ・マリオーザのオーナーアントネッラ・マヌリが造りました。ロレンツォは、大人気のあのカーゼ・コリーニの栽培醸造家にして、栽培醸造学の教授。残念なことに2021年11月に死去され、現在は息子グイードが7代目としてワイン造りを継承しています。
ベストワインに選んだこのワインは、信じられないくらい長持ち!
抜栓してから1か月以上経っても、バランスよくこなれた味わいで、食卓に彩を与えてくれるワインです。とにかく、ほどよく凝縮した果実味がありながら、口当たりが柔らかくてジューシーで飲みやすい!!綺麗な酸味とタンニンがあって、後味は軽やか。少し冷やしめでも美味しいんです。
品種はチリエジョーロ、サンジョヴェーゼ、カンノナウグリージョで、アルコール度数は13% 。破砕後、野生酵母により発酵。48時間後から定期的に櫂突だけを行い、1か月の発酵の後、柔らかく果皮をプレスした分も含め木樽で約10か月間熟熟成、SO2(亜硫酸塩)無添加。
税込 ¥5,390だったので、もう1本買っておけばよかったなぁ。
【好き】 軽やかでチャーミングな赤、ミネラル豊かな白ワイン
【苦手】飲み疲れするような重い赤
[ロゼ]ドメーヌ・ミューラー・ケベルレ/Domaine Muller Koeberle モビレット 2022
ちょい悪なリスがバイクに乗っているアルザスワインとは思えないような印象的なエチケット。
様々なアルザス品種の白、赤をブレンドした濃いめのロゼワインです。
白品種、赤品種をブレンドし、薄めの赤、または濃いめのロゼを造る生産者は近年増えているように思います。元々薄赤やロゼが大好物の私はそのタイプのワインに目がなく、その中からこちらが今年のベストワインに輝きました!
やや濁りのある茜色。サワーチェリー、プラムの香りにクローブの香りが混ざり少しオリエンタルな雰囲気があります。皮つきのリンゴのようなタンニンが心地よく、チャーミングさと落ち着いた旨みが同居していて、アルザス品種のアロマティックな要素が強すぎないところが◎。
白ブドウの良さと黒ブドウの良さが引き立てあって絶妙に混ざりあっているワインだと思います。
気が付くと、一口飲むごとに美味しい…と呟いていました。
こういうワインと出会えると、ますますロゼワイン好きが加速してしまいそうです!
普段あまりロゼワインを飲まないという方も是非お試しください!!
【好き】 辛口・甘口問わずキレイな酸が感じられるワイン
【苦手】樽の香りやアロマティックな香りが強すぎるワイン
[白]クロ・ルジャール/Clos Rougeard ブレゼ ソミュール ブラン 2014
このワインは9月に開催した13周年のイベントの特別試飲で提供されたワインです。
言わずと知れたロワールの歴史ある生産者で、特に赤ワインが有名ですが、白ワインもかなり希少となっています。
品種のシュナンブランは厚みのある果実味が特徴的ですが、それだけではなく芯のある味わいに仕上がっていて、その複雑性や奥行きを非常に感じました。
また豊富なミネラルとしなやかな酸も備えていて、まさに圧倒的な存在感と長い余韻を感じ、あらためてロワール最高の白ワインとしての素晴らしさを再認識しました。
残念ながら価格も非常に高騰して、なかなか手に入りにくくなっていますので、今回はとても貴重な経験をさせてもらい、今年のベストワインとして印象に残っています。
またどこかで出会える機会があったらと…願うばかりです。
【好き】 スッキリしたイタリアの白、フランスの薄ウマ赤
【苦手】酸味が強いワイン、還元臭が強いワイン
[ロゼ]マキシム・マニョン/Maxime Magnon メティス 2021
今年はロゼワインにはまり今までで一番飲んだ年でした。
販売店でも飲食店でもロゼ、ロゼ、ロゼ!!写真を見返してもロゼ写多いっ!!!
その中から印象に残っているこちらをベストワインに選びました。
グルナッシュノワール40%、サンソー40%、カリニャン10%、シラー10%。
南仏品種で造られているロゼとは思えない軽やかさ!!!
香りをかいだ時点で、あぁ~美味しい、好きなやつだなぁ~。
ビビビッときました(笑)
赤いベリーにフレッシュで爽やかな香りに、少しエキゾチックな香りも。
口に含むと、ベリーの甘やかさと優しい酸が全体に広がり、あとから苦味を感じました。
飲んだのが8月の末だったので、ガスパショ(ポルトガル風ガスパチョ)やししとうの素揚げ、サンマの塩焼きなどと合わせて味わいたいと思いました。
飲むタイミング、コンディションによって味わいや感じ方が違ってくるので今度また改めて飲みたいワインです。
【好き】 ワインってブドウからできているんだぁと感じるチャーミングなワイン
【苦手】口が尖ってしまうほど強い酸味と苦みがあるワイン
アレクサンドル・ヴァン/Aleandre Bain マドモワゼル エム 2015
9月9日に開催しました開店13周年イベントでご提供いたしました、アレクサンドル・バンのバックヴィンテージ。今年の栄えあるベストワインに選びました。
ロワール地方のプーイィフュメで完熟したソーヴィニヨンブランから造られるこのワインは、一般的に知られるフレッシュかつ早熟なグリーンをイメージするそれとは対照的に、濃密な果実味とふくよかな酸そして骨太のミネラル感を備えております。時には貴腐菌のついたぶどうも一緒に収穫し醸造するので複雑な味わいを楽しめます。
2015年はまさに力感がみなぎるワインで、経年の酸化熟成が非常に素晴らしく、余韻がとてもとても長い。なんとも噛みたくなるようなワインです(笑)。こういうワインは少しづつ口に含んでゆっくりと味わうのがいいですね。
ナチュラルワインは早めに頂くことが多いですが、おうちのセラーで少し寝かせてから開けてみるのも楽しいですよ。
コメント