こんにちは。先週金曜日にレコルタン・マニピュランのシャンパーニュ・メゾン、ムーゾン・ルルー・エ・フィスの
セバスチャン・ムーゾン氏をお迎えしてミニセミナーを開催いたしましたのでご報告いたします。
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ムーゾン・ルルー・エ・フィスはモンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ格付けの村ヴェルジーに本拠を構えるレコルタンマニピュランのメゾンです。
瓶詰を始めてから彼で4代目になるそうです。(それまでは農家でそこから数えると9代目とのこと!)

畑は4つの村に、100以上の区画に分かれて点在しています。

1997年からリュット・レゾネを実践し、2008年からはビオディナミへの転換を始めました。

シャンパーニュではまだまだビオでやっている人は少ないのでその辺りのことを中心にお話し戴いたのですが、彼はとっても真面目で几帳面な性格のようで、とにかく一つ一つ丁寧に正確にお話ししてくれました。
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テイスティングの前にまずは畑についてのお話をしてくれました。
ビオディナミに転換した理由を尋ねると、「自然環境への尊重の念」ということと、
「アルザスの生産者ピエール・フリックと出会った」ことがきっかけだと仰っていました。
 
畑をビオディナミに変えてからは先ず、樹が変わったといいます。
以前は男性的だったブドウの樹が今現在はエレガントで女性的になっているそうです。
具体的にいうと小さい葉があちこちにあるそうで、結果的に風通しがよく光合成もしやすいそうです。 
また、ブドウ自体の香りも凝縮したものになったそうです。

お客様から畑が点在している中でどうやって自分の畑だけビオディナミでできるのか?という質問が出ましたが、とても興味深い回答が。
隣の畑の隣接した部分もビオディナミでやらせてもらい、その部分のブドウは収穫せず、また、自分の畑の方の隣接した部分のブドウもワインにはしないそうです。
つまりはブドウの樹自体で塀を作っているということ。
「なるほど!」と一同納得でした。
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そして、テイスティング。
今回はビオディナミで育てたブドウから造られた2種類をテイスティングしていただきました。
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ラタヴィーク ブリュット レゼルヴァ グラン・クリュ NV 

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ランファーブル ブラン・ド・ノワール グラン・クリュ NV

どちらも香り豊かでふくよか。きれいで緻密な酸とミネラルがしっかりと支えています。
特にランファーブルの方が力強さと奥行きがありました。

ムーゾン・ルルーでは醸造段階でも極力人的な操作は控えており、ドザージュ(補糖)もSO2も一般的なシャンパーニュよりかなり少なめです。
ちょっと専門的なお話になってしまうのですが、シャンパーニュではキリッとした酸を得るためにMLF(マロラクティック発酵。乳酸菌の働きでリンゴ酸を乳酸に変えることにより酸味が和らぎ、複雑性が増す)はしないことがほとんどだそうですが、彼のところでは全て行っているそうです。 というのも、ブドウ自体がミネラル豊かなため、引き締めるための酸を必要としないからだそう。
MLFをしたワインには時々ヨーグルトのような香りがありますがそれはワインが窒息しているような感覚のときだそうで、ミネラルが豊かなことによってそれも防いでくれるとのことです。
彼のワインは酸が豊かでヨーグルトのような香りもないのでお客様からも驚きの声が上がっていました。
その豊かなミネラルを得るためにはやはり、いい土を造ることだそう。地中奥深くまで根が伸び、太古に形成されたミネラル分を得られることでブドウの樹全体に豊かなミネラル分が行き渡るそうです。

彼はとても探究心が強く、今はシャンパーニュの古い品種を植え始めているそうで、
今後は消えゆく古代品種を守るため、その古い品種からもシャンパーニュを造りたいと熱く語ってくれました。
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最後にしっかりサインもゲット!
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実は始まる前からずっとセラーが気になっていたそうで会が終わると早速中へ。
自分のワイン以外で好きな生産者を尋ねたところ、シャンパーニュやブルゴーニュの村ごとに挙げてくれ、ここでも几帳面さが垣間見られました。
さらには「日本ではスパークリングワインは造ってないかと思った」と日本のスパークリングも気になったようでルミエールさんのペティアンを買われていき、本当に真面目で研究熱心なお人柄を実感しました。
しかも、なんとまだ34歳という若さ!これからのムーゾン・ルルー・エ・フィスがますます楽しみです。
クリスマスや年末年始にぜひどうぞ♪