皆さんこんにちは。
11月上旬に北海道の余市へあるワイナリーさんをいくつ訪問しました!
今回はそのご報告を皆様へシェアできればと思います。

まず最初に訪問させて頂いたのは山田堂さんです。

山田堂の山田さんはドメーヌ・タカヒコで研修を積み、
2021年9月に果実酒製造免許を取得し、ワイナリーとしてスタートしました。

畑は離農される農家さんから2.3haの畑を受け継いだそう。
その畑にはさくらんぼや梅も植えてあり、春になるとさくらんぼが沢山取れるそうです!羨ましい!!

訪問した日の前日に今年の収穫は終了していました。
しかし、畑の近くに行くとナイアガラ特有の華やかで甘みのある香りを感じました。
山田さんはこの香りを感じるようになると”秋だなぁ~”と感じるそうです。
四季がある日本ならではの季節の感じ方ですね~!

山田堂さんのコンセプトは『高品質なテーブルワインを造ること』
現在の畑にはピノノワールとミュラートゥルガウ、ナイアガラ、
一部ツヴァイゲルトが植わっています。
将来的にはピノノワールなどが主体のロゼワインを造ることを目指していらっしゃいます。
ロゼ好きとしては山田堂さんが目指すワインの到着を心待ちにしております!


2件目にお伺いしたのはモンガク谷ワイナリーさんです。

こちらでは循環型農業に取り組むワイナリーさんで、ブドウ栽培と共に行っています。

収穫が終わった畑には羊が3頭草を食べて畑造りのお手伝いもしてくれていました。
この羊は年内に食用のお肉になり、春にバーベキューでいただくそうです。
そうすることで命の大切さを伝えているそうです。


畑には様々な品種が混壌されています。
土壌には余市の海で採れたウニの殻を乾燥させ、畑にまいてミネラル分の補給を実験的に行っていました。これも循環型農業の一環です。

資源を大切に有効活用できることの大切さを感じました。
モンガク谷さんでは様々な新しい取り組みを行っていてと新鮮な気持ちでお話を聞くことができました。


3件目はセツナウタでおなじみの登醸造さんです!


登醸造さんではツヴァイゲルトを栽培されています。
栃木県のココ・ファーム・ワイナリーさんにツヴァイゲルトを卸している契約農家さんでもあります。

今年の栽培はブドウが完全に色づく前に糖度が上がってしまい、
栽培がなかなか難しかったそうです。これも温暖化の影響だそうです、、。

確かに訪問した11月上旬も空港到着時の気温は2℃で北海道だな、、。と思いましたが、
日中は15℃を超える日もあり、上着を着ていると暑く感じるときもありました。
朝晩はもちろん冷え込みますがやはりこの時期にこの暖かさは異常だそうです。

畑を見学させて頂いたときブドウのように濃い紫に近い色に紅葉している木と
鮮やかな赤い木と2種類ありました。

理由を聞いてみると、濃く紅葉している木の幹に針金で絞った樹が何らかの理由で生理現象が発生し
葉っぱが色濃くなってしまったそうです。やはり自然のものは繊細ですね。
ちなみに、この針金を外しても症状が改善されなければ樹を切ってしますそうです。。

ワイナリーさんの畑は何件か拝見していますが、登醸造さんの畑は特にきれいに手入れが行き届いて
おり、少し高い場所から眺めた景色にはとても感動しました。



今回、3件のワイナリーさんを訪問して皆さん口をそろえて仰っていたのは”温暖化の影響”ついて。

先程もお伝えしましたが、通常11月上旬の北海道は雪が降ってもおかしくないくらい寒いそうです。
最近では梅雨のない北海道に梅雨があったり、夏は気温が上がり過ぎたりとこれまでと同じように
栽培することは難しくなるので品種も変わってくる可能性があるかもしれないとのことでした。
確かにフランス・ボルドーでもともと南仏の地域の品種が使われるようになったりしていますね。

今回お邪魔したワイナリーさんのワインは大人気の為なかなか飲む機会も少ないですが、
貴重なワインを今後も楽しむためにも普段の生活から温暖化防止できるような行動をしなければなぁと
強く実感しました。現場を実際に見るって大切ですね。

今回訪問させて頂いた皆様には貴重なお話を伺うことができ大変感謝しております。
お忙しい中ありがとうございました。

銀座カーヴ・フジキ
若林