フジキでのイベント開催は4回目!
またお会いできてうれしいですテンペさん。
4回目だからか、お客様よりもだいぶ早く、付き添いもなく、お一人でふらっとフジキにあらわれたテンペさん。たまたま居合わせたお客様もびっくりされていました。
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なんといっても人気者!
いつもより定員を増量しての募集にもかかわらず、募集開始後あっという間に満席になりました。
ご参加いただけなかった皆さま、このブログで少しでもイベントの空気を感じてくださいね。
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まずは乾杯!
テンペさんがセレクションしているスパークリングワインです。

[泡] マルク・テンペ/Marc Tempe クレマン・ダルザス ル トレーズ・セレクショネ・パー・マルク・テンペ 2013 価格: 3,100円 (税込 3,348円)

SO2無添加、ドサージュもゼロのスパークリング。
ミレジムシャンパーニュのように3年以上の熟成期間を経ているということで、
「シャンパーニュとただ一つ違うのは安いこと」とテンペさん。乾杯だけでなく食事とともに味わってほしいとも仰ってました。
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スティルワインの試飲に入る前に畑についてのお話から伺います。
テンペさんがビオディナミに転向したのは1996年のこと。当時のアルザスでも「5、6人目」だったそう。
「テロワールは土壌だけでない、畑だけでなく空気も一緒にビオディナミしている。」
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「ビオディナミのブドウはゆっくり育つ。ゆっくり育つことで病気に強くなる。
ブドウのつるを短く剪定することはせず、上へ上へと伸ばす。上へ伸びる垂直な力が根を伸ばす力にもなる。」

「土が生きていないといけない」
トラクターは使用せず、畑仕事もほぼすべて手作業で行うそうです。
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醸造においてはステンレスタンクは一切使用しません。 また、ワインは最低2年、時には3年熟成させてからリリースします。 これだけ長くの熟成期間を設けるのはアルザスでも珍しいこと。 その理由については「ワインと澱が一体化し、安定感が出る」からと語ってくれました。P1210383
さて、ではワインの試飲に戻りましょう。

[白] マルク・テンペ/Marc Tempe アリアンス 2015 価格: 2,900円 (税込 3,132円)

アロマティックなゲヴェルツトラミネールとミネラリーなリースリングのアッサンブラージュ。
「柔らかい丸みとほのかなタンニンを感じるワイン。このタンニンがあるから食事に合わせることができるワイン」
”ほとんど”日本限定のキュベです。(テンペさん自身が少量所有している以外は日本限定だそう!)


[白] マルク・テンペ/Marc Tempe ピノグリ ツェレンベルグ 2015 価格: 3,700円 (税込 3,996円)

アルザスではシルヴァネールにかわってピノ・グリを植える生産者が増えているそうで、テンペさんも良いヴェイユ・ヴィーニュを取得できたとのこと。
ほのかな甘みと塩気がいかにもテンペさんらしいワイン。
「甘味があるけれどデザートではなく、ぜひ肉料理と合わせてほしい!」
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続いてテンペさんも「アルザスの王様」というリースリング。
栽培が大変難しい品種だということに加え、温暖化が進んでいて、「アルザスがリースリングを栽培できる最南端になりつつある」 。
しかしこの2015はほぼパーフェクトなヴィンテージだという自信作!

[白] マルク・テンペ/Marc Tempe リースリング ツェレンベルグ 2015 価格: 3,800円 (税込 4,104円)

レモンのような柑橘の風味、味わいにはほんのり甘みがあり、綺麗な酸にアフターに感じる塩味。(この塩のミネラルが「グランヴァンの証」だそう)
そしてワインに複雑味を与えているかすかな苦み。テンペさんはこの「苦み」が大好きだそうです。
「日本に来るとウチにないワインが飲める」なんて一言も。
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お次はゲヴェルツ!テンペさんといえばゲヴェルツ、ゲヴェルツといえばテンペさんという方も多いのでは?

[白] マルク・テンペ/Marc Tempe ゲヴェルツトラミネール ツェレンベルグ 2015 価格: 4,300円 (税込 4,644円)

ゲヴェルツトラミネールというブドウ名の由来である”スパイス”、「このスパイシーさがアジア料理にマッチすると思う」とのこと。テンペさん自身はエビをグリルして、レモンとハチミツで味付けたものとのマリアージュが印象に残っているそうで、その相性は「マジック!」。それはぜひ試してみたいですね~!
テンペさんは収量をあえて抑えることでワインのミネラルと酸を引き出しているそう。
この「ミネラルと酸」はテンペさんのワインに全て通じるところ。果実感が豊かで甘味を感じるワインにもミネラルと酸が奥行きを与えています。

さて、この日の一番人気はやっぱりこちら・・・の前に
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テンペさん、ここで突然の「マンブールクイズ」をスタート(笑)
今回のプロモーションはフジキが最初だそうなので、クイズの内容は伏せておきましょう。

[白] マルク・テンペ/Marc Tempe ゲヴュルツトラミネール マンブール 2015 価格: 8,200円 (税込 8,856円)

そう、そのマンブールです。
アルザスには様々な土壌がありますが、マンブールの畑は酸化鉄土壌。
「オレンジピールのような苦みがポイント、そして余韻がとにかく長い。この余韻の長さは真のグランクリュ。長熟向きのワイン」とコメント。

「おそらく10年後には甘味が落ち着いてより辛口になるだろう」
「マンステールやロックフォールなど、チーズと合わせて飲んでほしい」
とも。

実はお帰りの際に、「お客様みなさんがマンブールは別格とおっしゃってました」とお伝えしたところ、
自信満々の表情で「d'accord 」とおっしゃってました。
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そんなわけで最後はマンブールを手にパチリ。
(アルザスボトルの中でもひときわ大きいことで有名なテンペさんのワインボトルですが、ご本人が持つと小さくみえますね!)

とにかく熱くてエネルギッシュなテンペさん。
そしてそのパワフルなテンペさんを関西弁で通訳してくれた輸入元・ディオニーの前田さん。
お二人の息の合った仲良しぶりはバディっぽさ、ありましたね!

そして参加いただいた皆さま、興味深い質問もとびかい、大変楽しい会になりました。
ありがとうございました!

テンペさんのワインはこちらからご覧いただけます(クリック>>)
ぜひテンペさんのコメントを思い出しながら味わってくださいね。