藤木です
気温30度を超えて真夏日となった6月19日、行って参りました仲村ワイン工房さん
大阪府羽曳野市飛鳥にあります

大阪のワインを扱ってるというと、たいていの方は「大阪に?ワイナリーあるの」と反応されます
しかーし、大阪府のぶどうの生産量はなんと北海道に次いで全国第七位なのです
ずっと昔からぶどう造りが盛んな地域に仲村わいん工房さんはあるのです

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天王寺駅から近鉄南大阪線に乗りおよそ30分で到着
上之太子の「太子」は聖徳太子のことですね
太古の昔から栄えていたことが分かります
近くに聖徳太子や推古天皇のお墓があります

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近鉄線と南阪奈道路の両側にぶどう畑が広がってます

仲村わいん工房さんは7カ所に合計3haの畑を所有されています
栽培は二人で、ってふたり?ふたりって二人のことですかと思わず聞いてしまいましたが
点在する3haの畑の栽培はさぞかし大変なことと推察されました

今回見学させて頂いたのは小芝、小下谷(コガタニ)、三ツ辻の各畑
ご案内は栽培責任者の南口さん
二枚目俳優のお顔立ち
「ミナミと呼んでくれぃ」とのことなので南さんとさせて頂きます


まずは三ツ辻へGO
丘に広がるゆるい傾斜にある畑です
本日は傘かけ作業の真っ最中

雨が直接果実に当たるのを防いだり、鳥がつついてそこから腐るのを防止する効果があります

「全部やるんですよね」と恐る恐る伺うと
「はい」
「今梅雨ですよね」と重ねて伺うと
「もう間に合いませんね」(笑)

・・・そりゃ二人では無理があるような
でもボランティアの方が作業を手伝ってくれるので大丈夫だそうです

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こちらは棚作りのデラウェア
下草はぼうぼうで手入れしてないように見えますね
でもこれでいいんです!この時期伸ばしています

梅雨の大量の水分を十分に吸い取ってもらい、梅雨明けにすべて刈ってしまいます
今年はここまで空梅雨で、このままいけば素晴らしいぶどうになるはずですが・・・
「自然は辻褄をあわせる」と仲村さんはおっしゃいます
つまり、年間の降水量はさほど変わらないのでいつかその分雨が降るということで、その雨が収穫期にならないかと逆に心配されています


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粒がずいぶん大きくなっているのが分かります
仲村さんでは新梢に2房残すのが基本の選定で、こうすることで凝縮した実になるのです
こちらの畑ではほかに
ソーヴィニヨンブラン、バルベーラ、シュナンブラン、サンジョベーゼも栽培してます

「では小下谷へ移動しましょう」と軽トラに乗せて頂きます
先ほどの南阪奈道路を挟んで反対の山の中へ入っていきます
軽トラ一台がやっと通れる細い道を4WDに切り替えてずんずん登っていきます


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こちらがかの先代が切り開いた小下谷の畑です
まさに谷合い

東南向きで西日は全く当たらなく風通し抜群
小芝の畑より数十メートル標高が高いので平均で2~3度気温が低いそうです
植えているのは「がんこおやじの手造りわいん」のメルロー、カベルネソーヴィニヨン、ベーリーAそしてミツオレッド

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ミツオレッド、梗が真っ赤です
成長すると葉っぱも紅葉のように真っ赤になります
果実を絞るとその色はもはや黒
出所不明の為、試験場にてDNA鑑定している最中だとか

メルローは垣根仕立てです
レインカット用のフレームがありますが、かえって病気が出やすいので今は使ってません
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そしてそして
先代が開墾した時に排水の為に運び込んだブロックがありました
その数なんと5万6千個
気が遠くなる数です

先代のぶどう作りにかける執念の塊に見えてきました
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最後に三ツ辻を見学させて頂きました
こちらではベーリーAと「手造りわいん さちこ」に使用しているデラウエア、甲州を栽培
小下谷とは違い長い時間太陽の光を浴びる西向きの斜面です

それぞれ特徴のある畑からできたぶどうの個性を十分に生かし、仲村さんがブレンドしてワインが造り上げられます
工房も少しだけのぞかせて頂きました

手作りの除梗機
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手作りのプレス機
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瓶詰もラベル貼りも一本一本手作業という事でこちらもまた大変な労力です

工房の前でご案内いただいた南さんのショット
お忙しい中ありがとうございました!
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この後仲村さんと話すこと2時間
工房から大阪市東住吉区の小売兼立ち呑み店に場所を移しながら
先代の創業から現在に至るまでの山あり谷ありのストーリーや
ワイン造りについてをたっぷりとお聞きしました


◎仲村わいん工房さんのお取り扱いワイン
がんこおやじの手造りわいん 2014   2,400円
手造りわいん さちこ 2014      2,400円
蝶・大阪メルロー            3,040円
デラウェア 2016 (タンク№21)     2,400円



後記
仲村わいん工房さんは選果がことのほか厳しいそうです
良質なワインを造るために、収穫したぶどうの1/4を捨ててしまう事も・・・
「盆明けから一か月ほど収穫が続いて忙しいから、手伝いにきて~」
とお誘いを頂きましたので、また行って参りたいと思います