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こんばんは、スタッフ高橋です!

先日、スタッフで奥野田ワイナリーさんへ「ルミアージュ」のお手伝いへ行ってきました。 
前回の収穫から 奥野田ワイナリーさんでのピジャージュを経て、お任せしたワインはどうなっているのでしょうか?

当日は12月中旬の山梨とは思えないほど暖かくお天気にも恵まれました。
まずは中村さんからセラーで「ルミアージュ」についてのお話。
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ルミアージュとは画像のように斜め逆さまになっている瓶を8分の1、叩くように回転させるのですが、実は澱を瓶口に集めるだけではなく、澱の中に混じっている旨味、香ばしい香りや固形化した炭酸ガスを叩くように回転させることによってワインの中に戻す目的があるのだそう。

というお話しを聞いたので、てっきりここで逆さまになっているボトルを回転するお手伝いをするのかと思いきや、今年の春にできたばかりのガーデンテラスへ移動しての作業へ!
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このガーデンテラスでは、テーブルと椅子を入れてランチパーティーをしたことがあるそうで最大60名入るのだとか。奥にはワインをサーヴするバーカウンターもあり、とても素敵です!
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牧丘で収穫した巨峰ワインの札を見つけました。全部で216本あるそう。
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先程の寝ているワインをひっくり返した様子。白っぽく固まってるものが澱です。

ワゴンふたつに奥野田フリッザンテ、そして私たちの巨峰のロゼスパークリング、合わせて約1200本!
今回お手伝いするのは、先程説明をしていただいたルミアージュをするための一歩手前の作業になります。
最後の画像のようにボトルに張り付くように溜まった澱を振ってワインと混ぜます。
横に寝た状態のワインの下の方に溜まった澱は空気ともワインとも触れることができず窒息状態になっているのですが、その窒息した澱が還元香の原因に繋がるのだそう。
そして振ってボトルに残った空気に澱を触れさせることによって、香ばしい香りが引き出されるそうです。
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澱と混ぜる前。ボトルの色がクリアです。
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澱と混ぜた後。濁ってるのが見えますか?

見づらいですが、上の画像が振る前の下に澱が溜まった状態で、下の画像が振って澱をしっかり混ぜたあとです。
まさかこの地道な作業が、今後ワイン達に大きく影響するとは露知らず、聞いたからには美味しいワインのためにしっかり丁寧に振るのみ。
大事なのは「一本一本と語り合うこと」だそう。
奥野田ワイナリーの中村さんも参加してくださり、7人でワインについてお話しながら作業すること約2時間。
1200本のワインは丁寧に澱と混ぜられ、ルミアージュを待つことになります。
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上の画像が巨峰のロゼスパークリングで、緑色のボトルではっきりと色はわかりませんが、良い色の予感!
二ヶ月前に収穫してピジャージュした葡萄たちが、この短い間に生き続けてもうすっかりワインの形になっているなんて!
ワイン造りには直接関わることはしていませんが、ボトルを手に取ると不思議と感慨深さがあり、胸が高鳴ります。
瓶詰の段階ではとてもアロマティックな香りだったそうなので、出来上がりが楽しみ!!

みなさま、完成をお楽しみに~!