こんにちは、店長の加藤です。
 
昨年に続き、函館の農楽蔵ワイナリーへ
今回はシャルドネの収穫と、すでにセラーに届いているツヴァイの手除梗をお手伝いさせていただきました。

まずは秋の空に映えるブドウをどうぞ♪
うっとりするような美しさです。
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来春開業の北海道新幹線が停まる、北斗市に農楽蔵さんの自社畑があります。
見晴らしがよく、景色開けた場所で、臥牛山(函館山)が一望できます。
植えられているのはシャルドネがメインで、その他ピノノワール、実験的に植えられている
ロワール品種などがあり、樹齢は3~4年です。

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朝9:00 道内のみならず全国の飲食店や酒屋のメンバーがこの日のために集合しました。
(その数、延べ40名!)

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作業の前に農楽蔵の佐々木さんから収穫についての注意点を伺いました。
貴腐はOKだけど、青かびはNG。たまーに紛れているグリ系もまぜてよいとのこと。

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収穫スタート、
見事にぷりぷりして綺麗なシャルドネ。NGなカビはほとんどなく、作業は順調。
素晴らしい秋晴れの元、時折吹いてくる風が心地よい。

(このへっぴり腰は・・・)

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たまに鳥やキツネのおやつになってしまった房もあります。

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陽の光にあたると、種まで茶色に熟しているのがわかります。
看板ワインである「ノラブラン」は2015年からこの自社畑産シャルドネ100%で造られるようになります。

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今年の収穫は2日間で2.5t
予想を上回る収量だったようで、2キュベ出来るかもしれないとのこと。


セラーに運び込まれたぶどうは全房状態でプレス機に投入
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じっくりと時間をかけてプレスされるシャルドネ。
機械の設定任せにせず、様子をみて微調整を加えるのは、醸造担当の佳津子さん。
(仲間うちでは「プレスの鬼」と呼ばれているとか!)
ぶどう自体を比べると2014年のほうがよかったみたいですが、絞ってみたら
「今年も悪くない」とのこと。楽しみです。
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「ワインは人なり」
今年もそう体感させてもらいました。

開墾当時は野菜と小さな苗木が点々としていた原っぱのような畑だったのに、いまやこんなに素晴らしいブドウが出来、想いある人々が全国から集まって収穫しているだなんて、、、ホントに感激です。
農楽蔵というワイナリー中心に地元に食のコミュニティーが生まれて、農楽蔵のワインに惹きつけたれた道外の人々がそのコミュニティーと触れ合って、さらにうねりが大きく広がっていく。
ワイナリー運営には私などの想像にも及ばぬ苦労や困難がたくさんあると思いますが、そういうことを感じさせない、自然体の(またはひょうひょうとした体の)佐々木夫妻にみんな惹きつけられてしまうんですね。2人では(物理的に)出来ないことを気持ちよく周りを巻き込んで成し遂げてしまうなんて、誰にでも出来るもんじゃないでしょう。妥協の無い緻密なワイン造りから醸し出されるクオリティーはまさに「人の想い」の賜物です。