トゥールから東へ約50km。シェール川を上流に向かって進むと左右に小高い丘が広がっている。

今回のフランス訪問最大の目的はノエラモランタンに会うことだったので、もう間もなく彼女に会えると思うとドキドキしてしまう。

 車で醸造所に上っていく途中、最近彼女が日本人醸造家から買った畑に立ち寄る。

ノエラモランタン0001


このところの雨と気温が上がってきたせいか雑草が勢いよく伸びている。

雨が多いと畑仕事が遅れると聞くが、これから耕すのであろうと思うのと同時に、忙しいときに訪問してしまった事にちょっと申し訳なく思う。

ノエラモランタンのドメーヌはトゥーレーヌのビオディナミの大御所クロ・ロッシュ・ブランシュから借り受けた物でとても歴史があり古い。広い畑の中にポッと建っている感じ。ノエラモランタン0008
ノエラモランタン0027


敷地内に入ると、まずはワンちゃんがお出迎え。続いてビーチサンダルを履きすでに寛いでいる様子のノエラに出迎えられる。

挨拶もそこそこに早速テイスティングの開始。

まずは、歴史の重みを感じる地下カーヴへ。カビだらけのカーヴ内にて樽発酵中のシェ・シャルルを試飲。

ノエラモランタン0021

そして1階のカーヴへ移動してさらにテイスティング。

樽から試飲させて頂いたワインはすでに完成品と思えるほどマイルドな酸味が印象的であったが、瓶詰め後にはさらに変化すると聞いてとても楽しみ。

すでに弊店でも取り扱っているテール・ブランシュ2010、コー・タ・コー2010も含めて10種程試飲して一旦休憩。

 実はこのあと、夕食のお招きを受けていたのでお食事をしながらさらにワインを飲みましょうとの事。

ノエラのお宅の前に広がる畑の脇にテーブルを出し、パートナーのローランさんお手製の前菜でアペリティフの始まり。

ノエラモランタン0029

 テール・ブランシュのペティアンをいただきながら、日本の食についての話で大いに盛り上がりました。

お食事は家の中に移動してゆっくりと。

ローランさんのお料理は一級品!それもそのはずニューヨークの自然派レストランでシェフをなさっていたとか。

ノエラのお父さんが撃ったというキジを食べる段になって、もう残り3本しかない!という私の大好きなコー・タ・コー2010のマグナムも開けてくれました。このワインは、ノエラ自身も今まで造ったワインの中で一番気に入っていると話していました。でもそれを言った直後に「いや、もっと(素晴らしいワインが)出来るかも・・・」と小首を傾げながら言っていました。

満天の星がキラキラと輝く中、二人とある約束(内緒ですが)をしてお別れしました。

9月頃にはノエラモランタンからスペシャルなワインが届く予定です。皆様是非お楽しみにしてください!

(2012.5.23 訪問)

★ノエラの商品はコチラ→『ノエラ・モランタン』